はちど

ボードゲームのレビューなど。

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「今夜はじめる人狼ゲーム」はすぐに人狼をプレイしたいGM初心者におすすめ。

   

Hachiです。

昨年はテレビでも番組になるほど流行した人狼ゲーム。
関連書籍もたくさん出ており、その人気の程を感じます。

そんな数ある(といってもそんなに多くはないですが)人狼本の中で、
「すぐに人狼をプレイしたい」「けどGMできる人がいない」
というときに最適な本が、今回紹介する「今夜はじめる人狼ゲーム」という本です。

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今夜はじめる人狼ゲーム[カード付きブック]

実際に購入して読んでみました。
以下レポートです。

どんな本なのか

50ページ弱の薄い冊子に、人狼ゲームで使えるカードが付いて定価1,600円です。
パッケージに入った人狼ゲーム用のカードセットは
同じくらいかそれ以上の値段で売られていますし、
カードは外国のトランプでよくあるような
表面がプラスチックエンボス加工された紙カードになっていて
とてもクオリティの高いものなので、決して高い値段ではありません。

冊子やカードのデザインからは、
他の人狼ゲームとはどこか違う独特の世界観を感じます。
そのへんは、真城七子・著、ドロッセルマイヤーズ・編と
いうところから察してください。
表紙の雰囲気を気に入ることができるならハズレではないと思います。

初心者GMにおすすめの理由

GM目線で書かれた(おそらく)初めての本

人狼関連書籍の多くは、プレイヤー目線から
「人狼に強くなるには」とか「この役職ではどう立ち回るか」とか
そのようなことが書かれていることが多い印象を受けます。

もしかするとそれらの本の中にも一部にはGM目線の内容が
あるのかもしれませんが、この「今夜はじめる人狼ゲーム」は
最初から最後まで人狼ゲームのGMの立ち回りについて書かれています。

流れに沿って読むだけでゲームが進められる

この本は、人狼ゲームの進行役であるGM(本文中では「死神」と呼称)が
ゲームを進める上で述べる台詞やチェックするポイントについて
ゲームの流れに沿って詳細に書かれています。

GMに不慣れな人も、付属のカードを使ってこの本を読みながらGMをすれば、
人狼ゲームが成立するようになっています。

人狼ゲームの雰囲気が簡単に出せる

ゲームを進めるGMに対しての指南書は、今まではゲームの説明書だけでした。
そして、ゲーム慣れしている人がそれを受け持つという暗黙の了解もありました。
しかし多くの「ゲーマーな」GMは、ゲーム中の全ての処理を事務的に行うことが多く、
人狼独特のどんよりした雰囲気をアドリブで出すのがどうしても苦手です。

しかし、この本にはゲームの進行に合わせて
「GMが読むべき台詞」も書かれているので、GMはアドリブの必要もなく、
人狼ゲームの雰囲気を出すことができます。

すぐに使えるカード付きブック

この本には人狼ゲームで使用するカードが付いており、
本を買う他に買いそろえる必要のあるものはありません。
あとは会場を押さえて人を10人以上集めるだけで
簡単に人狼ゲームをプレイすることができます。
# 人狼ゲームのGMはスタートラインに立つまでの難易度が高い役職です。

本の中では、このカードを使ったゲームの進め方が書かれているので、
GMが不慣れ!としてこの本を購入したならば、
まずは付属のカードを使ったゲームを行うのがおすすめです。
それに慣れたうえで、他のカードセットを使った人狼ゲームも
うまく回せるようになると思います。

以下、個人の感想

本の内容は、基本的な役職のみが含まれた流れが
前半にまとめてあり、追加役職が含まれる流れは
それと分岐する形(ゲームブックのような感じ)で後半に置かれており、
追加役職込みでプレイする際に読みながらGMをすると、
ページの行き来が激しくなりそうなつくりになっています。
とはいえ、全部込み込みの流れをまとめてしまったら
基本的な役職のみのゲームで飛ばし読みが頻発するので、
「GM初心者向け」のつくりとしてはこれが正解かなと。

付属のカードセットの役職は以下の通りです。

村人
村人チーム。
能力なし。
人狼
人狼チーム。
味方の人狼が誰かを知ることができる。
夜に生存者を1人脱落させる。
占い師
村人チーム。
夜に生存者1人が人狼か人狼でないかを知る。
狂人
人狼チーム。
占い、墓荒らし(後述)の結果は「人狼ではない」と判定される。
人狼が誰かを知ることはできない。
猟師
村人チーム。
夜に生存者1人を指名し、人狼の襲撃から護衛することができる。
「誰も守らない」ことを選択してもよい。
人狼の襲撃先と自身の護衛先が一致した場合、
夜の脱落者は不在となる。
ただし自分自身を守ることはできない。
誤って人狼を守ってしまった場合、
襲撃された人物の代わりに自分が脱落する。
恋人
村人チーム。
場に必ず2人存在し、味方の恋人が誰かを知ることができる。
片方が脱落した場合、もう片方も脱落する。
墓荒らし
村人チーム。
自身が生きている間、昼の投票で脱落した人が
人狼だった場合、GMがそれを村の全員に伝える。
旅芸人
村人チーム。
ゲーム開始時にGMから伝えられた方法でしか
コミュニケーションを取ることができない。
(ジェスチャー、筆談、物真似など)
それを怠った場合はGMの判断で脱落となる。

今までプレイしたことのある人狼ゲームにはない
「墓荒らし」と「旅芸人」が面白そう。

墓荒らしは霊媒師の亜種みたいなものですが、
自分から伝える必要はなく生きているだけでいい
(人狼が処刑された時点でGMが全員にそれを伝える)
というのが斬新ですね。
人狼を吊れなかった場合は「特に何も伝えない」ので、
墓荒らしが人知れず脱落してしまった後の展開は
割と面白いものになりそうです。

旅芸人はコミュニケーションに縛りが発生し、
それ単体では誰が見ても旅芸人だとわかるような状態になりますが、
人狼はそれを逆手に取って「旅芸人を装う」のも面白そうです。
「今回の旅芸人は、昼の議論中に言葉を発してはいけません」
という縛りが発生したとき、2人以上がジェスチャーをしだしたら…

まとめ

  • 「今夜はじめる人狼ゲーム」は今すぐ遊べるカード付き。
  • 本の内容は人狼のGMへ向けたゲームの基本的な流れ解説。
  • GMに不慣れな人でも本を読みながらGMをすることができる。
  • 各タイミングでGMが話すセリフも載っていて、雰囲気の演出もばっちり。
  • 一般の人狼ゲームにはない特殊な役職も入ってる。

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