はちど

ボードゲームのレビューなど。

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Village(村の人生)

      2016/01/19

Hachiです。
先月末に日本語版が発売され、急いで購入した「村の人生」。
先日ようやくプレイすることができ、とても楽しかったので
ルールをしっかり見直しつつゲーム紹介を書いていきます。

概要

「村の人生」では、プレイヤーは村の住人家族となり、
村の発展に貢献しながら、名声を得ていくことが目的です。

名声を得る方法

名声点を得る方法は様々ですが、
多くの点数が得られるのは次の3つです。

  • 村の歴史に名を刻む
  • 旅で都市を観光する
  • 市場でものを売る

これら3つの行動で多くの点数を取るためには、
ゲーム中で常にそれらを念頭に置いて行動しなければなりません。

家族の死去

プレイヤーはそれぞれで異なる時間をリソースとして管理しており、
一定の時間が経過すると古い世代の家族コマから1人ずつ死んでいきます。
このとき、死ぬ間際に就いていた職業に応じて
村の歴史に名を刻むことができます。

ただし、それぞれの職業で歴史に載る人数は限られており、
該当する職業の歴史が満員の場合は村の歴史ではなく
共同墓地に埋葬されることになります。

ルール

ゲームの進行

ラウンド開始時、ボード上のアクションスペース7カ所に
指定個数の影響力キューブをランダムに配置していきます。

配置されるキューブは5種類あり、
それぞれの意味と用途は以下の通りです。

橙:能力
職人、旅に関連します。
緑:説得力
市場、議会に関連します。
茶:信仰
教会、旅に関連します。
桃:知識
職人、旅に関連します。
黒:疫病
特殊キューブです。
獲得後サプライに戻し、時間を1つ進めます。

プレイヤーはターンのはじめに
配置された影響力キューブのうち任意の1つを獲得し、
キューブが置いてあったアクションスペースに応じた
アクションを実行することができます。
アクションの実行は市場を除き任意なので、
「キューブを取ったがアクションは実行しない」ことも可能です。

配置された影響力キューブが全てなくなったら
ラウンドが終了し、教会の黒ミサが行われた後に
再度キューブが配置され、次のラウンドが開始します。

アクションスペース

収穫

農場に家族が1人でもいれば、小麦袋を2つ獲得します。
馬と鋤があれば3つ、牛と鋤があれば4つ獲得できます。
馬・牛・鋤はこれによって消費されません

子孫

以下の2つのうちどちらかを行います。

  • ストックから数字の小さい家族を1つ農場に置く
  • ボード上の生存している家族を農場に戻す

家族コマをボード上に配置するアクションを行う際は
農場の家族コマを配置しなければならず、
ボード上に配置済みの家族コマを農場へ戻すには
子孫のアクションを実行しなければなりません。

職人

5つの建物から1つを選び、対応するアイテムを獲得します。

馬車作り
帆馬車を生産します。
馬もしくは牛を生産します。
書物屋
書物を生産します。
鍛冶屋
鋤を生産します。
風車小屋
小麦袋2つで2コインを獲得します。

風車小屋以外の建物から生産するアイテムのコストは
以下の2通りの支払いかたがあります。

  • 時間をコストとして支払う。
    時間を使って家族をいずれかの建物に配置(修行)し、
    さらに時間を使ってアイテムを獲得(生産)する。
    既に家族コマが配置されている場合は、
    生産のための時間コストを支払うだけでよい。
  • 影響力キューブもしくは小麦袋をコストとして支払う。
    家族コマが配置されている必要はない。

家族コマを旅に出すことができます。
移動のためのコストを支払って家族コマを移動させます。
そのプレイヤーが初めて辿り着いた場所ではマーカーを置き、
描かれた特典を即座に得ることができます。

議会

下記のうちいずれか1つを実行します。

  • 家族を議会のランク1に配置する
  • 配置済みの家族のランクを上げる
  • 配置済みの家族のランク以下の特権を使う

特権を使う以外では、対応するコストを支払う必要があります。

教会

茶キューブ1つか時間コスト3を支払い、家族を黒ミサに送り込みます。

市場

市場の日を開催します。
このアクションは全員が参加することになり、市場だけは
アクションを実行せずにキューブを取ることはできません。

市場アクションを選択した人から順に、
市場に並んだ買い物客タイルを選び、対応したアイテムを支払って
買い物客タイルを獲得します。
獲得したタイルは裏向きにして手元に持っておきます。
買い物客タイルにはそれぞれ名声点が書かれていますが、
その計算は最後にまとめて行われます。

出品には緑キューブ1つと時間コスト1を支払う必要がありますが、
市場アクションを選択した人の最初の出品のみ特権として
出品コストが無償になります。

井戸

このアクションスペースには影響力キューブが配置されておらず、
影響力キューブを取ることなくアクションを行います。
任意の1色のキューブ3つを支払うことで、
これまでのアクションのうち1つを実行することができます。

ラウンド終了処理:教会の黒ミサ

ラウンド終了時、黒い袋からコマを4つランダムに選びます。
袋の中には黒いダミーコマ4つと、ラウンド中に教会のアクションで
黒ミサに送り込まれたプレイヤーの家族コマが入っています。
ランダムに選ばれる前に、プレイヤーは1コインを支払うことで
袋の中から任意の1つのコマを選び出すことができます。

選ばれた4つのコマのうち黒いコマを袋に戻し、
残りの家族コマは教会のランク1に並べられます。
その後、対応する小麦袋を支払うことで、
既に教会に配置されている家族を昇進させることができます。

最後に、教会にいる家族がいちばん多いプレイヤーが
2名声ポイントを獲得します。
同数の場合は地位の高さによって決め、それも同じときは
条件を満たすプレイヤー全員が名声点を獲得できます。

ゲーム終了と得点計算

「村の歴史」か「共同墓地」のいずれかが埋まったら、
全員が1度ずつアクションを行い、
教会の黒ミサを実行してゲームが終了します。

得点は以下から計算します。

配置された行き先マーカーの個数に応じた点数
村の歴史
村の歴史に名を残した家族の人数に応じた点数
買い物客タイル
手元の買い物客タイルの点数の合計
議会、教会の地位
ゲーム終了時の家族の地位に応じた点数の合計
コイン
余っていれば1つ1名声ポイント

同点の場合は買い物客タイルが多いプレイヤー、
それも同数の場合は生きている家族の数が多いプレイヤーの勝利です。

プレイレポ

ナオユキさん、マジさん、ハガチャンさんと私の4人でプレイ。
なお、このゲーム中ではルール説明に不備があり、
「職人のアクションで影響力キューブもしくは小麦袋のコストを支払って
アイテムを入手する場合は家族コマを配置しておく必要はない」
というところがすっ飛んでいました。申し訳ない。。
おかげで割とみんなアイテムがカツカツでした。

最初のスタートプレイヤーはこの手のゲームでよくある例の決め方。
「いちばん年長者のプレイヤーがはじめのスタートプレイヤーとなる」で、
マジさんと誕生日のハナ差でナオユキさんからになりました。

ゲーム序盤はゆるやかな滑り出し。
アクションに対するリターンが即座にあるのは稀なので、
全員が初めてだと、この辺がちょっとダルくなっちゃうところかも。

中盤からは少しずつそれぞれのプレイヤーの色が出始めます。
旅の準備を着々と進めつつ、時間コストをがつがつ使って
村の歴史に家族を送り込んでいく私とナオユキさん。
ハガチャンさんは農場で小麦の収穫をあげるために牛や鋤をつくり、
余剰アイテムを市場で売って稼いでいきます。
マジさんは序盤から黒ミサに送り込んだ家族がいつまでも出てこず、
あまり時間コストを使えない状態になっていました。

村の歴史の空きが残り2カ所ともなればゲームも終盤。
全員がそれぞれにゲームを終わらせるために動き出します。
マジさんはラウンドごとの教会ボーナスを独占。
ナオユキさんは2世代に渡って旅をコンプしつつ
議会に家族を送り込み、おじいちゃん村長が誕生します。
ハガチャンさんは徹頭徹尾市場で売り稼ぐ方法を採り、
私は旅のコンプを諦め、市場に相乗りしつつ細かく稼いでいました。

結果は、買い物客タイルをほぼ独占して大量得点した
ハガチャンさんの勝利。
ボード上ではナオユキさん、次いで私が優位に見えていたので、
市場で捲られたときは「してやられた!」という感じでしたw

総評

コンポーネントが美しく、ゆったりとした展開がロマン系のゆえんです。
「一本気質の職人おじいちゃん」
「旅半ばで死んでいき村の歴史に名を残した祖父と、志を同じくする孫」
「黒ミサを終えてみたら世代が変わっていた浦島太郎」
「若くして議会のトップまで上り詰めるエリート家族」など、
それぞれのプレイヤーがそれぞれの村の人生を演出していきます。

それでいてゲームの芯はとてもしっかりしていて、
雰囲気ゲーで終わらせない要素を持っている良ゲーだと思います。

ゲーマー的には、もう少し慣れれば計画的に動くようになり、
他人の邪魔も考えられるのかなと思います。
とはいえ、クリティカルな邪魔があまりできないところも、
なかなか良いデザインです。

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