はちど

ボードゲームのレビューなど。

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Koryo(コリョ・高麗)

      2016/01/19

Hachiです。

最近は国内の同人ボードゲームもかなりの盛り上がりを見せているのは
ボードゲーム情勢を少しでも知る人には当然のことかと存じます。
今年のAdvent CalendarにはBoard Game Designなんてのもありましたね。
人の集まりが渋いようなら参加しようかとこっそり見ていたんですが、
私みたいなのが入る隙が無いくらい
ものすごい勢いでカレンダーが埋まっていき、
またその中の名前は国内ボードゲームで名のある人ばかりが並んでいて、
こんなところでもその盛り上がりを垣間見ることができました。

閑話休題。
今回紹介するKoryoというボードゲームは、
その名の通り韓国のボードゲームです。
韓国のボードゲームの潮流って、よく知らないんですけど、
日本で言う東京ゲームショーみたいな韓国のイベントでは
普通にボードゲームブースが出るくらいらしいです。
なんかうちの会社の人が韓国のラミィキューブ買ってきてました。
そんなわけでボードゲームの盛り上がりは日本国内だけでなく
世界的なものなのかな、と思ったり。

パブリッシャーはGosuと同じMoonster Gamesで、
この会社の本体はフランスなんですが、韓国にMoonster Asiaがあるそうで。
ここは小ロットながら良作を出すメーカーというイメージを持っており、
こいつは実物をゲーム内容がどんなものかもわからないまま購入しています。
で、プレイする機会もないまま眠らせているうちに
BoardGameArenaに実装され、
ネットでのプレイが初プレイの場となったという流れでございます。
# いつも通りっちゃいつも通りです。

ゲーム概要

このゲームは、単一の種類で誰よりも多くのカードを出すこと、
「マジョリティ」を得ることが全てです。

プレイヤーは手札から場にカードを出し、
マジョリティを獲得したカードの能力を使ったり
勝利点を獲得したりします。

ルール

勝利条件

ゲーム終了時に、カードに描かれた数字ごとに
最も多くの枚数を場に出しているプレイヤーが
その数字ぶんの得点を獲得し、
最も多くの得点を得たプレイヤーの勝利。

セットアップ

任意に決めたスタートプレイヤーにスタートプレイヤートークンを渡します。
勝利点トークンはストックとして卓の中央にまとめておいておきます。
またラウンドの進行を示すカードは順番に重ねて卓の中央におきます。

ラウンド中の処理

ラウンドの処理は4つのフェーズに分かれ、
それぞれのフェーズをスタートプレイヤーから順に処理していきます。

ラウンド開始処理

ラウンドごとに定められた枚数のカードを配り、
各プレイヤーの手札とします。
配り終えた後の余った山札はそのラウンドでは使用しませんので
脇に避けておきます。

手札からカードをセットする

プレイヤーはスタートプレイヤーから順に
手札から1枚以上のカードを伏せて手元に置きます。
おくときは出したカードの枚数が他のプレイヤーに
わかるようにしてください。
手札から出すカードは、特に指定がない限り
その全てが同じカードでなければなりません。

その後、残った手札は全て伏せたまま捨て札にします。
捨て札になったカードも、このラウンドでは以降使用しません。
プレイヤー全員がカードを出したら、次のフェーズに進みます。

カードをオープンし、能力を処理する

プレイヤーはスタートプレイヤーから順に
伏せておいたカードを開き、
すでに自分の場に出されているカードと合わせます。

その後、もしここでカードの能力が使用できるならば、
各能力につき1回ずつ任意の順で使用することができます。
「カードの能力が使用できる状態」については後述します。

プレイヤー全員がこれを行ったら、次のフェーズに進みます。

ラウンド終了処理

各プレイヤーは、ラウンドごとに定められた
場札の上限数を超える枚数のカードについて
キャラクターカードを任意に選んで捨て札にします。
このとき、イベントカードは場札の枚数にはカウントしますが
捨て札として選ぶことはできません。(後述)

プレイヤー全員がこれを行ったら、
スタートプレイヤーマーカーを移動させ、
場札以外の全てのカード(捨て札と山札)をリシャッフルし、
ラウンドの進行デッキを1枚めくって、
次のラウンドを開始します。

カードの種類と能力について

カードには、キャラクターカードとイベントカードの2種類があります。

キャラクターカード

キャラクターカードは、1〜9の正の整数が描かれたカードのことです。
カードに描かれた数字のぶんだけ、山札の中に存在します。
(1のカードは1枚のみ、9のカードは全体で9枚あるということです。)

1: 全能者
他のキャラクターカードが「同枚数」の条件で
マジョリティを消失してしまう場合、
このカードを場に出している側がマジョリティを得る。
ただし、この能力でキャラクターカードの得点を得ることはできない。
2: スパイ
他のプレイヤーから勝利点トークンを1つ奪う。
「7: 護衛」のカードを出していない限り、場札すべては
イベントカード「議会工作」の対象にならない。
3: 評議員
ラウンド終了時に2枚多くカードを場に残すことができる。
4: 聖職者
場に出ているイベントカード1枚を捨て札にする。
5: 船主
手札からカードを出す際に、異なる2枚のカードを出してもよい。
この能力によって出すカードの枚数は必ず2枚でなければならない。
6: 銀行家
ストックから勝利点トークンを1つ獲得する。
7: 護衛
場札すべてはイベントカード「蛮族」の対象にならない。
8: 放送者
ラウンド開始時に手札を1枚多くもらえる。
9: 商人
能力なし。
(ただしマジョリティによる得点は他のキャラクターより高い。)

キャラクターカードの能力と得点は、
マジョリティを得ることでアクティブになります。
キャラクターカードのマジョリティを得るためには、
対象のキャラクターカードを最低1枚、かつ
誰よりも多く場に出している必要があります。

たとえば、自分のターンで場に「6: 銀行家」のカードが2枚並んだとします。
自分以外のプレイヤーで「6: 銀行家」のカードを
2枚以上場に並べている人がいなければ、
自分はこのターンで「6: 銀行家」のマジョリティを獲得したことになり、
即座に能力を使用することができます。
また、「6: 銀行家」のマジョリティを保持したままゲームが終了した場合、
「6: 銀行家」は自身に6点の勝利点を与えます。

また、基本的に能力の使用は1ターンに1回ずつ行います。
「2: スパイ」「4: 聖職者」「6: 銀行家」の能力は
伏せカードを公開したあとのフェーズで使用します。
「3: 評議員」「5: 船主」「8: 放送者」については
カードの能力に指定されたタイミングでマジョリティを持ったプレイヤー1人が
自動的にその能力を得ます。

イベントカード

イベントカードは、先の9種類のカードに含まれないカードのことを指します。
イベントカードには「-1」の数字が描かれています。

蛮族(赤)
いずれかのキャラクターカード1枚を捨て札にする。
議会工作(黒)
キャラクターカードを2枚選び、それらを交換する。

イベントカードは、場に出す際のルールはキャラクターカードと同様ですが、
能力も得点もマジョリティを獲得する必要がなく、
1枚につき1回ずつアクティブになります。

能力は、「場に公開されたタイミングで」「1枚につき1回」使用できます。
仮に3枚同時に出した場合、それが公開されたターンに
効果を3回使用することになります。
場に残ったイベントカードの能力が再度使用されることはありません。
基本的にイベントカードの能力は使い捨てだ、という理解で構いません。

得点は、「1枚につき」-1点となります。
仮にゲーム終了時に3枚のイベントカードが場に出ていた場合、
イベントカードによる得点は-3点です。

イベントカードはラウンド終了処理の捨て札では
捨てることができません。
捨てるためには「4: 聖職者」のマジョリティ能力を
使用する必要があります。

ゲーム終了

第8ラウンド終了でゲーム終了となります。

1〜9のカードのうちマジョリティを得ているものは
そのカードの数字と同じ点数を獲得します。
イベントカードは場に残っている1枚につき-1点です。
また、勝利点トークンは1個につき1点として計算されます。

雑感

カードの効果がとてつもなくややこしいですし、
例によって(Gosu2と同様に多言語化対応で)
カード自体には効果がアイコンでしか表示されてません。
そんなわけで購入したはいいもののなかなか出す機会がなくて
どうしよう、と思ってたところでのBGA導入は僥倖でした。

実際にプレイしてみると、2〜3プレイで大抵の能力は覚えられて
(まだ若干「2: スパイ」の防御能力だけ間違えたり忘れたりしますが)
これは、楽しい!となってるわけですはい。

手札と場札の上限がそれぞれラウンドごとに決められ、
序盤は「出したいカードは多いけど場に残せない」、
終盤は「場に空きは多いけど選択肢が少なくたくさん出せない」という
心地よいジレンマを生み出すことに成功しています。

カードごとに存在する枚数が違うのも良いスパイスになっています。
過半数のカードを場に出していれば確実にマジョリティは取れるものの
その状態になると他のプレイヤーは別のカードを取りに行くので
場札の上限も考えると過半数をキープし続けるのが得策とは言えません。
かといって過半数を割ってしまうと参入されやすくなって
マジョリティをキープするのが難しくなります。
手札の引きは運ですが、場札の枚数から山札の中の枚数は読めるので、
場札をうまくコントロールすればドロー確率もコントロールできると。
このへんの運と人読みのバランス感覚がすごく面白いです。

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