はちど

ボードゲームのレビューなど。

*

Abluxxen(アブルクセン)

      2016/01/19

Hachiです。おひさしぶりです。

最近は定期的に参加できるゲーム会もなく
週末はぐだぐだとネットでのボドゲに勤しんでますが
それでも以前と同じペースで新しいゲームを買ってたりします。
ものすごい消化不良。

んで、今回はBrettspielWeltでいちばん最近追加されて
楽しすぎて再版してすぐに購入したAbluxxenのレビューです。

ゲーム概要

手札のカードを自分の場に出して、
誰かが手札をなくしたときに
場にたくさんカードを並べていた人の勝ち。

ルール

勝利条件

ゲーム終了時、
「自分の場」に出ているカードの枚数1枚につき+1点、
手札に残ったカードの枚数1枚につき-1点として、
誰よりも多くの点数を取ったプレイヤーの勝利です。

セットアップ

各プレイヤーは手札として13枚のカードを持ちます。
その後、山札の上から6枚を卓の中央(「共通の場」)に表向きで並べ、
それ以外の山札は裏向きに積んでおきます。

ターン中の処理

カードのプレイ

プレイヤーは自分のターンに手札からカードを
自分の手前に表向きに置きます(「自分の場」に出します)。
このときのルールは以下の通りです。

  • 一度に1種類の数字しか出せない(Xを除く)
  • 同じ数字のカードであれば何枚でも同時に出せる

それ以前に出した場札が残っている場合は、
出した順番がわかるようにずらしながら重ねて置きます。

カードの強さ

カードには、1~13の数字か、もしくはXが描かれています。
そして、カードには数字によって強弱があり、
大きい数字は小さい数字よりも強いです。

Xはオールマイティであり最強のカードです。
X以外の種類の数字と組み合わせて出した場合は
Xはその数字のカードとして扱います。
Xを他の数字のカードと組み合わせずに出した場合は
13よりも強いカード(便宜的に14と見てもいい)として扱います。

カードの枚数と強弱は、
プレイヤーへの攻撃の際に重要な要素になります。

プレイヤーへの攻撃

出したカードが以下の条件を満たした場合、
他のプレイヤーへの攻撃が自動的に成立します
条件を満たした場合に攻撃しないことを選択することはできません。

  • 他のプレイヤーの場札のいちばん上の組を参照し、
    • 出された枚数が一致する
    • 数字が小さい

攻撃が成立した場合は、以下の順序で処理を進めます。
複数のプレイヤーに対して攻撃が成立した場合は、
次にプレイする順に1人ずつ処理していきます。

  1. 攻撃したプレイヤーが、以下のいずれかを選ぶ
    • 何もしない → 2へ
    • 攻撃されたプレイヤーの場札を手札に加える → 3へ
  2. 攻撃されたプレイヤーが、以下のいずれかを選ぶ
    • 攻撃された場札を手札に戻す → 終了
    • 攻撃された場札を捨て札にし、同じ枚数だけ手札を補充する → 4へ
  3. 攻撃されたプレイヤーは、攻撃されたのと同じ枚数だけ手札を補充する → 4へ
  4. 手札を補充する場合は、1枚ごとに以下から選んでカードを引く
    • 「共通の場」にある表向きのカードから取る
    • 山札の上から取る

    ⇒ 手札補充終了時、「共通の場」の表向きのカードから1枚でも取られていたら5へ

  5. 「共通の場」の表向きのカードが6枚になるまで山札の上からカードをめくって出す

攻撃フェイズ終了後、攻撃されたプレイヤーの場札は
それが取り除かれた一番上(さらに1つ前のラウンドで出した場札)となり、
別のプレイヤーから攻撃を受ける際はこれを参照します。

ゲーム終了条件

いずれかのプレイヤーが手札を全て出し切った時点で
即座にゲーム終了となります。
また、山札と「共通の場」のカードが全てなくなった場合も
その時点でゲーム終了となります。

2人戦用オプションルール:Duel

アブルクセンは2~5人でプレイするゲームですが、
2人戦の場合はこちらのオプションルールを取り入れてプレイすると
通常のルールとは別の楽しみ方ができます。

セットアップ

Duelルールではプレイヤー2人のほかにNPCの場が存在します。

カードを配る際は以下のルールに従います。

  • プレイヤー2人に2枚ずつXカードを配り、残り11枚をランダムに配る
  • NPCにはランダムに13枚のカードを配る
  • 共通の場は通常通り6枚を表向きにしておく

NPCのカードは全て表向きに場に置かれます。
このとき、NPCの場札は以下のルールに従って整理します。

  • 同じ数字のカードはまとめて置く
  • 13またはXのカードは、「共通の場」の6枚の表向きカードで
    まだ13やXのカードが付いていない最小の数字のカードから順に
    1枚ずつ付ける

このあとで、NPCの場札が13枚より少ない状態になったら
13枚になるまで新たに山札からカードを補充します。
このとき更に13またはXがめくれた場合も、
先ほどのルールに従って処理します。

ゲーム中

プレイヤーは通常のルールと同様に
手札から「自分の場」にカードを出していきます。

NPCへの攻撃

NPCの場札は、並んだ組み合わせが全て攻撃可能です。
(各数字の組み合わせ全てがNPCの場札のいちばん上とみなします。)

プレイヤーが出した場札によってNPCへの攻撃が成立した場合は
以下の通りに処理を行います。

  1. 攻撃プレイヤーはNPCの場札から攻撃が成立する組み合わせを1種類選んで
    それを必ず手札に加える
  2. これにより減った枚数だけ新たに山札からNPCの場札を補充する
  3. NPCの場札として13またはXが出た場合は
    セットアップ時のルールと同様に処理する

プレイヤー間の攻撃

プレイヤー間の攻撃は通常のルールと同様に処理しますが、
「共通の場」からの補充についてのみ変更があります。

もともとNPCの場札として出され、「共通の場」の表向きのカードに
付いた形で存在している13またはXのカードは、それらを取る際に
付いている先の他のカードと合わせて1枚とみなされます。

たとえば「共通の場」に、NPCの場札からのカードによって
“1と13″の組み合わせが並んでいるとします。
攻撃を受けたプレイヤーが「共通の場」から
手札を補充することを選んだ場合、
その組み合わせを取ることは可能です。
しかし、2枚以上のカードの攻撃を受けた場合に
その組み合わせを取ったとしても、
“1と13″の組み合わせはそれで1枚ぶんの補充と見なされるので、
他のカードも合わせて取らなければなりません。

また、NPCの場札から移動してきた13やXのカードは
「共通の場」の表向きのカードに付いて以降、プレイヤーに回収されるまでは
他のカードに付いたり場所を移動したりすることはありません。

たとえば、”1と13″と”4と13″の組み合わせが「共通の場」に存在し、
攻撃を受けたプレイヤーが何らかの理由でそれらを回収せず、
「共通の場」の新たな表向きのカードとして2がめくれた場合にも、
4のカードについている13のカードが2のカードに移動したりはせず、
“4と13″の組み合わせはそのまま維持されます。

その他のルール

ゲームの終了条件や勝利条件など、
Duelルールの項目に記載のないその他全てのルールは
通常のルールをそのまま適用します。

いずれかのプレイヤーの手札がなくなるか、
山札と「共通の場」の札が全てなくなったら、
場札1枚につき+1点、手札に残ったカード1枚につき-1点として
点数が高かったプレイヤーが勝利となります。

雑感

ルールを文字で読むとややこしい印象を受けますが、
実際にプレイしてみるととてもシンプルなゲームです。
カードには複雑な効果もなく、数字かXだけですからね。
しかしそのシンプルさの中に読み合いや戦略など
ドイツゲームのエッセンスが感じられる
Kramer&Kieslingの名に恥じない名作だと思います。

ゲームの流れやカードの強弱があるあたり
大富豪に似ていると言われることもありそうですが、
必ずしも場面で勝つ必要はなく負けることも戦略のうちであったり、
手札を早くなくしたとしても場に出したカードの枚数によっては勝てなかったり、
実際にプレイしてみるとかなり違った印象を受けます。

このゲームの本質は同じ数字のカードをいかに枚数揃えて出すかです。
つまり、このゲームにおいては強い数字のカード1枚よりも
弱い数字のカードたくさんの方が強いのです。
(基本的には。)

確かに弱い数字は勝負になるとほとんどの場合に負けてしまいますが、
枚数が一致していなければそもそも攻撃を受けません。
たとえば1を6枚揃えて出したときに
他のプレイヤーが手札に6枚同じ数字が揃っていなかったら、
といった場面です。
# 殴られると掘られる(意味深)というルールも存在するので、

実際は早めにまとめて出しても安心できないのですが。

チケットトゥライドのような「引くカードの一部を公開しておく」状態は、
手札と相談して同じカードを揃えやすくするという攻撃された側へのメリットを生み、
攻撃するのがただつよという状況がなるべく作られないようになってもいます。
このゲームに慣れた人とプレイすると、場にXが見えていようといまいと
最初の数巡は牽制合戦を始めたりします。

殴り合いのゲームといえば殴り合いのゲームですが、
殴られたほうにもメリットがあるので、
雰囲気はそれほど悪くならないかなと。

ちなみに、カードの数字と枚数を考えると
複数組のトランプで代用できなくもないですが、
市販されているアブルクセンのカードセットは
数字の区別を色分けでわかりやすくしてあるので、
プレイアビリティは専用のものを使った方が高いと思います。

あとゲームでは全く関係ないですが
パッケージイラストにもなってるキツネ?の顔のイラストが
色分けされてX以外の全てのカードに描かれています。
この顔が小憎たらしくて案外好きです。

sns-widget

更新情報の確認にはこちら!

 - ゲーム紹介 ,