はちど

ボードゲームのレビューなど。

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協力ゲームから考える、情報伝達のうまいやりかた。

      2013/11/22

Hachiです。
ボードゲームの思考は実生活にも役に立つと言ってはばからない私ですが、
どんなふうに役立つのかを具体的に考えたことはあまりなかったので、
ちょっと考察してみました。

ゲームに勝つために考えること

以前、AIの思考とゲームの戦略について記事を書きましたが、
そこで出た話題と似たような話をまずします。

ゲームをする上で、勝利は唯一かつ最大の目標です。
目標達成に近づくことは最善手を打つことなのだから、
最善手を模索するときに目標を見失ってはいけません。

今回取り上げる協力ゲームにおいて、
最善手を打つことができずに負ける要因はふたつです。
協力すべき誰かがゲームの目標を見失っていたか、
情報伝達が正確に行われなかったか。
# 運が悪かった、というのも負ける原因にはなりますが、
# 最善手を打てていても負けたのなら、遺恨は残りません。

先にも述べた通り、前者は
最善手を打つことを放棄している者がいると同義です。
協力ゲームで相談する際は、必ず目標を確認し合って
全員の判断基準を統一させることが重要です。

そして、それを行った上でも勝てなかった場合は、
情報の伝え方に原因があったと疑うべきでしょう。
ここからは、全員が目標の認識を統一している前提で、
どうすれば情報伝達がうまくいくかについて考察します。

情報伝達の方法

自分の意見を伝える場合

意見は言っているのだけど、正しく伝わっておらず、却下される。
全員で決定したことよりも自分の提案の方が良かった気がする。
そういうときは、他人の理解度を恨む前に、
自分の伝え方を少し見直してみましょう。

目標達成を前提とした明確なメリットとデメリットを伝える。

意見として方針を伝えても、それが最善手と判断されないのは、
その方針のメリットが見えていないからかもしれません。

「言わなくても分かる」のは自分だけです。
他のプレイヤーは、その方針について
「んなこと言われても得か損かわかんねーよ」
と思っているかもしれません。

目標達成を前提としたメリットとデメリットを
言葉にして伝えることで、全員がそれらを享受することについて
現実味を持って考えることができるようになります。
目標達成のための判断材料が明確になれば、
それだけ最善手を選び取る可能性は高くなるはずです。

どう伝えれば理解されるかを考え、アプローチを変えてみる。

口べたなどでうまく伝わっていない気がする場合は、
伝え方を変えてみるのもいいと思います。

たとえば、ちゃんと理解していそうな人に通訳を頼むとか。
たとえば、絵を描いてみるとか。
たとえば、実際に駒を動かしてみるとか。

どうしても譲れないなら、これくらいやって
ちゃんと自分の意見を理解してもらいましょう。

他人の意見を聞く場合

これもう(何言ってるか)わかんねえな、というときも
ゲーム中では往々にしてあったりします。
しかしその理解しがたい意見が、
もしかすると現状の最善手かもしれません。
正しく判断をするために、聞き方も工夫してみましょう。

反芻し、ひとつひとつトレースしてみる。

意見をただ述べるだけで満足する人は、
1から10までの手順を一度に全てぶつけてきます。
確認の意味を込めて、ひとつひとつの手順を
頭の中や実際の盤上で動かしながらトレースすれば、
理解がしやすくなります。

理解できなかったポイントを明確に伝える。

トレースしただけではどうしてもわからない部分がある場合は、
そこがわからなかったと素直に伝えることも重要です。
目標達成という前提をもって見て、
それでも理解しづらい手なのだとすればおそらく、
そこがその人の一番伝えたい部分であり、
その意見が最善手たり得る部分なのかもしれないからです。

メリットやデメリットを考える。

伝えてくれなければ、こちらで考えて伝えるところまでやります。
伝えてくれたとしても、他にないかを考えるべきです。
判断材料は多いほど正確ですし、仮に間違っていたとしても
ちゃんと伝えられたならば、他のプレイヤーが否定してくれます。

意思決定を行う場合

相談後、実際のプレイでは最終的に各プレイヤーが自分の意思を決定します。
その意思決定の際には、必ず全員に対して最終確認を行うようにしましょう。
これから受けるメリットとデメリットについて全員が共通の認識を持ち、
その決定に全員が納得していることを確認してください。

思考の拡張 – 現実では

我々の生きる社会は、上記の協力ゲームのようなことが
日常的に行われています。
上記はあくまで、プレイヤー同士が協力するボードゲームで
どのようにして情報を伝えれば最善手を打てるかを
考えただけのものですが、社会生活におきかえて考えても、
そのまま適応できる内容ではないかという気がします。

  • 全員の目標を統一するための確認を怠らない。
  • メリットとデメリットをはっきり伝える。
  • 意見を聞きながらトレースしてみる。
  • わからないポイントを明確に伝える。
  • 意思決定の際には全員に対して再度確認する。

他人と協力して”何か”をするときは、
これらのことに気をつける必要があるのではないでしょうか。
そんなことを、私は協力ゲームを通して考えました。

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